何度目だナウシカ
いやぁ、いつ見てもナウシカの世界観はスゲェ。
カリ城やガンダムやエヴァみたいにあからさまに指摘こそされないけど、漫画・アニメ・ゲームのクリエイターに与えた影響はかなりデカいと思う。
古くはFFの4・5くらいまでは雰囲気がモロにそうだし(村とかチョコボとその他小道具とか)*1、最近だとモンハンは明らかにナウシカだろう。
ロゴの双頭龍の化石はナウシカのタイトル背景で、ロード中の画像はOPのタペストリーまんまだし、特徴的な剥ぎ取りシステムも、ナウシカ冒頭の王蟲殻剥ぎからインスパイアされたんじゃなかろうか。あと、閃光弾食らわせたりとか。他にも、崩壊後の世界でロストテクノロジーを発掘して鍛冶屋で云々、というのもそれっぽい(ガンランスとか)。
また、ハンターたちの身体がやたら頑丈にできてる(ブン殴られても高いところから落ちても大丈夫な)のは、モンハン世界の人間たちが種丸ごと遺伝子改造済みだから、という裏設定があるってのをどっかで目にした記憶があるけど、これはまさしく漫画版ナウシカのそれだろう。
アメトーク「エヴァ芸人」
エヴァは日本のオタク史上、最後(?)の大花火だったんだなぁ、と実感。岡田斗司夫『オタクはすでに死んでいる』を先日読んだ感想と合わせて、とりあえず。
これまでの世間一般ではオタク的とされていたことが、一定の世代*1の間では「世代の共通言語」となっている様をアメトークなどでたびたび目撃するにつけ、上記書で岡田斗司夫の言う「貴族・エリート」(第1・第2世代)と「萌え」(第3世代*2)という世代断絶の間には、実はこのオタク第2.5世代*3における「オタク文化の一般化」が大きく横たわってるんじゃないかと、ふと思った。
あとアメトークで、劇場版のアレ(シンちゃんのナニ)の話を流石に誰も出さなかったのは、地上波の壁か。って、実はカットされただけで話題には上ってたりして。
なぜ武侠は日本で流行らないのか?
岡崎由美 『漂泊のヒーロー―中国武侠小説への道 (あじあブックス)』(大修館書店、2002) p.iii-ivより。「……」は犬童による略。
続きを読む中国にも……チャンバラ時代小説がある。……これを武侠小説という。中国、台湾、香港……のみならず、……韓国や東南アジアでも、武侠小説はごく普通に親しまれている。
このように、十億人を超える人々が当たり前に享受している文化現象が、古くから中国文化を受け入れ、今も現代中国の経済や政治の情報収集には熱心な日本でほとんど知られていない状況は……