何度目だガウシカ

しかし、そのモンハンの世界観はシリーズを重ねる度にズレてってる気が……。
当初は「ナウシカ」+「ドゥーガル・ディクソン」*1だったのが、どんどんふっつーのファンタジーに堕していってる……。ミラボレアスとかシュレイド城とか超ガッカリだよ! ありきたりのファンタジードラゴンにファンタジーキャッスルじゃねぇか!

*1:いかにも『アフターマン』や『新恐竜』的なイメージイラストとか、いかにもTV版『フューチャー・イズ・ワイルド』的な生態ムービーとか、龍が適応放散を起こして各ニッチに広がってるっていう設定とか。

何度目だナウシカ

いやぁ、いつ見てもナウシカの世界観はスゲェ。
カリ城ガンダムエヴァみたいにあからさまに指摘こそされないけど、漫画・アニメ・ゲームのクリエイターに与えた影響はかなりデカいと思う。
古くはFFの4・5くらいまでは雰囲気がモロにそうだし(村とかチョコボとその他小道具とか)*1、最近だとモンハンは明らかにナウシカだろう。
ロゴの双頭龍の化石はナウシカのタイトル背景で、ロード中の画像はOPのタペストリーまんまだし、特徴的な剥ぎ取りシステムも、ナウシカ冒頭の王蟲殻剥ぎからインスパイアされたんじゃなかろうか。あと、閃光弾食らわせたりとか。他にも、崩壊後の世界でロストテクノロジーを発掘して鍛冶屋で云々、というのもそれっぽい(ガンランスとか)。
また、ハンターたちの身体がやたら頑丈にできてる(ブン殴られても高いところから落ちても大丈夫な)のは、モンハン世界の人間たちが種丸ごと遺伝子改造済みだから、という裏設定があるってのをどっかで目にした記憶があるけど、これはまさしく漫画版ナウシカのそれだろう。

*1:あと、忘れちゃいけないFFTの某雷神とか。

アメトーク「エヴァ芸人」

エヴァは日本のオタク史上、最後(?)の大花火だったんだなぁ、と実感。岡田斗司夫『オタクはすでに死んでいる』を先日読んだ感想と合わせて、とりあえず。

これまでの世間一般ではオタク的とされていたことが、一定の世代*1の間では「世代の共通言語」となっている様をアメトークなどでたびたび目撃するにつけ、上記書で岡田斗司夫の言う「貴族・エリート」(第1・第2世代)と「萌え」(第3世代*2)という世代断絶の間には、実はこのオタク第2.5世代*3における「オタク文化の一般化」が大きく横たわってるんじゃないかと、ふと思った。

あとアメトークで、劇場版のアレ(シンちゃんのナニ)の話を流石に誰も出さなかったのは、地上波の壁か。って、実はカットされただけで話題には上ってたりして。

*1:20代半ば〜30代後半ぐらい?

*2:岡田斗司夫は第3世代と言ってるが、犬童的には、正確には第3.5世代だと思う。

*3:いわゆる「ジャンプ・ファミコンの世代」でもある。

中国史の中のゾウ。

サーチナ-searchina.net

このニュースにあるように、今でこそ中国で野生のゾウは雲南省の最南部にしか生息していないが、かつてはもっと北の地方にも広範囲に生息していた。



ゾウの歴代生息北限上田信トラが語る中国史山川出版社 2002 p35より)

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黄金バットって

何かそのうち実写リメイクされそうじゃない?
『PHANTOMA The Golden Bat』*1とか言ってさ。基本的にはキャシャーンスパイダーマン。あとは昭和前期作品のリメイクなんで、今川鉄人とか三丁目の夕日的な、今流行りの昭和30年代レトロフューチャーな雰囲気に仕上げる、と。
金田一耕助シリーズみたいに、戦争の影を引き摺る戦後社会を描いてみたら面白いだろうけど、流石に今の実写じゃ無理か。*2

*1:Phantoma(あるいはPhantaman)は黄金バットアメリカでのタイトル。

*2:硬い話題を風刺したり娯楽として扱ったりするには、実写よりアニメの方が向いてるってのも、悪い意味でスゲェよなぁ、今の日本。とすると、今フジでやってるSPはまだしも頑張ってる方なのかもしれん。

猫耳って

チャムチャムとかフェリシアとかアンナとユニとか、そもそもは野生性の象徴だったよね。猫耳が萌えパーツと化した(=動物・獣人キャラじゃないのに猫耳が付きだした)のって、いつ頃からだろ?

なぜ武侠は日本で流行らないのか?

岡崎由美漂泊のヒーロー―中国武侠小説への道 (あじあブックス)』(大修館書店、2002) p.iii-ivより。「……」は犬童による略。

 中国にも……チャンバラ時代小説がある。……これを武侠小説という。中国、台湾、香港……のみならず、……韓国や東南アジアでも、武侠小説はごく普通に親しまれている。
 このように、十億人を超える人々が当たり前に享受している文化現象が、古くから中国文化を受け入れ、今も現代中国の経済や政治の情報収集には熱心な日本でほとんど知られていない状況は……

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