新エヴァ、あるいはもう一つのゲーム的リアリズム。

例えば、1stガンダムから逆シャアに至るアムロみたいに、実世界(作者・読者)の年月経過と一緒に作中の人物も歳を取って成長していった、っていう話はよくある。というか、これが普通のビルドゥングス・ロマン。
しかしこれに比べるとエヴァンゲリオンにおける碇シンジは、作中での年齢は据え置かれたままなのに、この10年間の外部媒体*1の影響を受けて人間的内面が図らずも成長してしまった。

*1:貞本版や各同人誌などの漫画、鋼ガルやスパロボなどのゲーム、その他オタク文化の潮流やそれを取り巻く状況の変化など。特に一時期のスパロボエヴァシナリオなんかは、「エヴァ補完計画」の様相を呈していた。

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漫画における超能力描写について。

アメトークジョジョ芸人の回で、オリラジ中田が漫画の超能力描写について、

  1. 具体的な物体の動きで表す古典的表現
  2. 大友克洋による壁面の球状陥没描写
  3. 精神エネルギーを人型で表現したスタンド

の三段階があると言っていた。

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耳鼻科に行ってきた。

 例年冬に悩まされてる鼻炎が、何故か今年は秋口から酷かったので、たまりかねて耳鼻科に行ってきた。2週間ぐらい前の話。
 パラケルスス君!
 ムコダインを見習いたまえ!
 飲めば副鼻腔に効いて、膿をスーッと解きほぐしてくれる!
 これは……ありがたい……。

初音ミクは「メーカー側で擬人化済みの萌え擬人化」である。

 という説を唱えてみる。工場で小骨除去済みの魚の切り身、みたいな。
 よく言われるような「新種のバーチャルネットアイドル」というよりは、むしろこれは、明らかに萌え擬人化の系譜でしょう。
 ……とか言ってたら、「亞北ネル」なるものまで出て来たようで、これはいよいよ萌え擬人化TCG板のミーニャーたんとか、虹裏の萌えアージュみたいなもんだな。うn。

そなたこそ、万夫不当のピザよ!

 『琱玉集』巻14「肥人篇」所引、王隠『晋書』より。(標点・訳は犬童による。)

[原文]
  孟業,晉時幽州刺史也。爲人大肥,下官還京。晉武帝意欲稱之,乃作大稱,掛於殿壁。業入見之,曰:「陛下作稱,欲何爲也?」 帝曰:「朕聞人重千斤者吉。朕欲自稱有幾斤。」 業曰:「陛下正欲稱臣耳,無煩聖躬。」 於是稱業,果行千斤。

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